ほうちゃんの日記・感動

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ラブリーホールで無料公開リハーサル★大阪交響楽団とオペラの共演

毎年リハーサルを無料で見せてくれます。
大阪交響楽団の演奏でオペラ「子供と呪文」
シンフォニーホールでの本番2/17の前日に地元のラブリーホールで2時間くらい観覧させていただきました。
オペラ歌手の独特のハリのある発声がホールにこだまします。交響楽団の楽器がハーモーニーを生み出します。指揮者のもとにあ・うんの呼吸を見事に生み出していました。終了後に指揮者.柴田 真郁氏のトークもありました。感謝!

★ミュージックパートナー 柴田 真郁 Malku Shibata氏の言葉

愛国心の強いラヴェルは志願兵として第一次世界大戦に出兵しました。しかし凄惨な戦場 を目の当たりにし、多くの仲間をなくした彼は、すぐに戦争の無用さを思い知り、後悔の念や 良心の呵責に苛まれます。そんな彼に届いた実の母の死の知らせ。

ラヴェルの後期の作品には鋭い描写や痛烈な風刺を表現しているものが数多くあります が、これは前線での苛酷な体験で感受した倫理観の喪失や、最愛の母の死による虚無感が彼 の心身を支配していたからと言っても過言ではないでしょう。

作家コレットから届いたバレエ音楽用の台本は、大戦後に数年をかけてファンタジー・リ リックオペラ「子供と呪文」として誕生しました。しかしながら、母親の言う事を聞かず、子供 が物を壊し、生き物を痛めつけるところから物語が展開していく様は、単純なお伽話とは思え ない幕開きです。子供ひとりが悪戯をしている情景にしては甚だ大袈裟なオーケストレー ションなど、まるで大人が環境を破壊し地球を傷つけ、武力によって多くの命を奪っているま さに今、この瞬間の現実を思い起こさせます。

オペラ終盤で子供は、自分が起こした騒動によって怪我をさせてしまったリスに、着ている 制服のリボンで止血を施します。これには深い贖罪の意味がこめられています。さながらこの 作品をもって作曲家自身が罪と向き合うかのように。

「母」から受け継いだ愛は、憎しみや、狂気に変化するはずはない。全人類が愛をもって平和 を願う日は来るのでしょうか。

www.bunka.go.jp

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しあわせは いつも自分の心がきめる(相田みつを)