この本、表紙は絵入りでやさしそうな手引き書にみえるのですが、タイトルに科学の文字があるように、なかなか科学的でビックリです。
最初から土の団粒構造なんて難しい言葉が出てきます。なんのことかピンとこないけど、理解すると健康で元気な野菜を作るのに役立つ土作りのヒントが満載です。
家庭菜園の土の状態というか仕組みを理解すれば、エコというか効率よく栽培できるということなんですね。
無数にいる微生物の出す粘液や有機物が分解し腐食した土はスキマの多いフカフカの良い土になるそうです。
石灰や化学肥料をたくさんまくと土が固くなるそうで、何もまかなかった畑と20年で10cmも畝の高さに違いがでたそうです。
フカフカな土になると、重い石ころも自然に下へ沈んでしまうといいます。
そうなると農作業も楽になるそうです。休耕田に草がいっぱい繁っているのは有機物がたっぷりで土が肥沃になってきた証拠だと書いています。
★牛糞、稲わら、おがくずなど投与したときに窒素が放出されるまでかかる時間のグラフが解りやすくて目から鱗でした。
★この本は、2004年発行、15年くらい前の本で、メルカリに出品していて売れましたので、発送前に、少し読み返してみました。すっかり忘れていました。高齢の両親が暮らす山村の畑で活かしていきたいと思います。微生物の活動が活発で土が肥沃になり究極は種をまく部分だけ掘り返せば育つような手抜き栽培ができる畑になれば楽しくていいなぁと思いますね。
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